甲状腺癌の原因

 甲状腺癌の原因は、未だにはっきりとはわかっていません。

 有力とされているのが、遺伝によるもの・放射線被爆によるもの・ヨード(ヨウ素)の過剰摂取によるものです。


 一つ目の遺伝によるものですが、近親者が内分泌系に2つ以上の癌を発症している場合は甲状腺癌の発症率が高いです。

 もともと甲状腺の病気には遺伝性がバセドウ病など遺伝を指摘されているものも数多く、甲状腺癌においてもやはり可能性はあるようです。

 したがって、遺伝についても甲状腺癌の原因と考えることが出来ます。


 放射線被爆によるものですが、現代の日本では被爆することは考えづらいですね。

 しかし、甲状腺癌の原因という視点で見ると、放射線被爆はかなり濃厚な原因なのです。

 チェルノブイリ原子力発電所の発生後、付近の住民の多くが甲状腺癌になったという報告があるからです。

 

 また、日本においても例はあり、戦時中に広島と長崎に原爆が投下された後に、生存者の間で甲状腺癌が頻発したという報告もあるのです。

 その他の多くの例がありますが、放射線が甲状腺癌を誘発していることはかなり濃厚と言えるでしょう。

 日本でレントゲン撮影などに放射線が使用されたのは1950年代で、安全性などは確保されていたはずですが、絶対に被爆していないという保証もないでしょう。

 この辺りははっきりとはわかりませんが、甲状腺癌の患者様の年齢によっては、まったく影響を受けていないとは言い切れないのかもしれません。


 ヨードの過剰摂取によるものですが、これもやはり確かな裏づけがあります。

 ヨード(ヨウ素)と言われても聞きなれないかもしれませんが、魚や海藻類に多く含まれるミネラルのことです。


 ヨードは本来は、甲状腺の分泌を助ける良い成分です。

 しかし、ヨードの過剰摂取が甲状腺癌の原因になっていると考えられています。

 ご存知の通り日本は島国です。魚や海藻類を使った料理は多く、それこそが日本食の特徴ですから、ヨードを過剰摂取しないほうが無理な話かもしれません。


 一方で内陸の国々はヨードを摂取する機会が極端に少なく、ドイツや中国、中南米、アフリカなどの国々では甲状腺癌は圧倒的に少ないのです。


  日本は日常生活でヨードに接しない方が珍しいので、前述の国々よりも甲状腺癌が多いのです。


  こういった相対的な統計から言って、ヨードが甲状腺癌の原因になっていると考えられているのです。

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