甲状腺癌の未分化癌

 甲状腺癌における未分化癌は発生率1%の稀な癌です。かなり悪性度の高い種類の癌であり、発見された時点で10〜15%の未分化癌は肺や骨などへの転移が認められているという報告があるのです。

 甲状腺癌における未分化癌は、乳頭癌や濾胞癌の状態を経て発生します。長い間にわたって発見されずに、首の腫瘤が突然大きくなったため、不審に思って受診して初めて発見されるケースが目立っています。

 年配の方に多く、若年者にはあまり見られない種類の癌です。前述した通り、かなり悪性度が高いのが未分化癌です。


 甲状腺癌における未分化癌は、残念ながら明確な治療法は確立していません。未分化癌が発覚してから半年以内に亡くなられる方が半数以上です。このことからもわかる通り、未分化癌は悪性度も進行のスピードも格段に速い“たち”の悪い癌なのです。

 未分化癌であっても長期間生存したケースを見ると、手術と放射線療法、化学療法を組み合わせた集中的治療を行っていたことがわかります。

 遠隔転移していた場合は、手術や放射線療法などの局所療法は選択できない場合がありますが、可能で、かつ希望するならこれらの治療法を行ってみるのも一つの手でしょう。


 しかし、治療そのものが寿命を縮める可能性についても否定出来ません。

 その場合は、治療は行わずに、対処療法のみを行うことによってQOLの向上に努めることが出来るでしょう。

 極めて予後の悪い未分化癌のことですから、こればかりは患者様とご家族の判断に任せられることになります。


 いずれにせよ、治療を望むなら早い段階で判断しなくてはなりません。 

 甲状腺癌が未分化癌であった場合において、長期間生存したケースはいくつかあります。 多くが手術によって残存させることなくガン細胞を取り除けており、その後に放射線療法や化学療法が行えた例においてのみですが、生存された方はいるのです。


 甲状腺癌が未分化癌であった場合は、医師とじっくりと話し合い、ご自分の健康状態についてしっかり把握しましょう。

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