甲状腺癌のステージ(病期)

 甲状腺癌のステージ(病期)を知る前に、まずは甲状腺癌の分類について理解しましょう。

 甲状腺癌はその分類によってステージ(病期)がかなり変わってきます。

甲状腺癌の分類

  • 乳頭癌(にゅうとうがん)
  • →甲状腺癌における頻度は80%。発見される甲状腺癌のほとんどが乳頭癌と言われている。悪性度はそれほど高いものではない。

  • 濾胞癌(ろほうがん)
  • →甲状腺癌における頻度は10%から15%と言われている。肺などに転移することが多い。

  • 未分化癌(みぶんかがん)
  • →頻度は3%から5%。乳頭癌、濾胞癌(ろほうがん)を経て発生する。

    悪性度は高く、進行度がかなり早い。予後不良である。

  • 髄様癌(ずいようがん)
  • →頻度は3%から5%。浸潤することが多いことで知られている。遺伝子的な発症例も多く見られている。

  • 悪性リンパ腫
  • →橋本病を経て発症。橋本病患者で控除腺に悪性腫瘍の増加を認めた場合は、悪性リンパ腫の可能性を疑う必要がある。

    甲状腺癌のステージ(病期)

  • 45歳未満の乳頭癌・濾胞癌(ろほうがん)のステージ
  • 鬼 がんが甲状腺内に限局しているか、甲状腺に隣接する組織、リンパ節まで拡がっている。他の部分までは転移は見られない。

    挟 甲状腺から肺や骨、他の部分にまで転移が見られる。

  • 45歳以上の乳頭癌・濾胞癌のステージ(病期)
  • 鬼 がんが甲状腺内に限局していて、大きさは2cm未満。

    挟 がんが甲状腺内に限局していて、大きさは2cm以上から4cm未満。

    郡 ・がんの大きさが4cm以上、もしくはがんが甲状腺のすぐ外側まで拡がっているが、リンパ節までは転移がみられない。

    ・がんが、甲状腺のすぐ外側までひろがっており、さらに気管または喉頭付近のリンパ節まで転移している。

    鹸 ・甲状腺の外側にがんが拡がっており、皮膚、気管、食道、喉頭および反回神経下の組織までひろがっているか、がんがリンパ節まで転移している 。 あるいは、がんが甲状腺のすぐ外側の組織までひろがっている。がんは頸部または肺の間にある片側または両側のリンパ節まで転移している。

    髄様癌のステージ

    0期 がんが甲状腺内に認められないことがあると言われてる。 特殊な検査でのみ発見される。

    鬼 甲状腺内にがんが限られており、大きさは2cm未満。

    挟 甲状腺内にがんが限られており、大きさは2cm以上、4cm未満

    郡 大きさが4cm以上か、がんが甲状腺のすぐ外側まで拡がっている。    しかし、リンパ節までの転移は認められない。

    鹸 甲状腺の外側にがん細胞が拡がっており、皮膚・気管・食道・喉頭および、    あるいは反回神経下まで広がっている。

    未分化癌のステージ

    A期 甲状腺内にがんがあり、リンパ節まで拡がっていることがある。     手術による癌細胞の摘出は可能である。

    B期 甲状腺の外側にがんが拡がっており、リンパ節まで転移していることがある。     手術によるがんの摘出手術は不可能である。

    C期 がんが肺、骨などに転移が認められる。手術によるがんの摘出術は不可能。

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