甲状腺癌の手術の流れ

 甲状腺癌の疑い、あるいは甲状腺癌であっても早急に手術ということは稀です。

 未分化癌など悪性度の高い癌でしたら、すぐにでも手術ですが、たいていは検査を繰り返して、悪性腫瘍が大きくなるか小さくなるかを見ていきます。

 この経過を見る段階で、おそらく薬(チラージン)を服用することになるでしょう。

 この薬によって悪性腫瘍が消失するか、それでも大きくなるかを見ます。

 甲状腺癌が大きくなって言っている場合は、医師の判断により甲状腺癌の手術に踏み切ります。

 甲状腺の一部もしくは全部を摘出することになります。

 甲状腺全摘出の場合は、術後は一生涯に渡って甲状腺ホルモンを投与することになります。


 甲状腺癌の手術が決まったら入院です。

 入院生活に必要なものをまとめて、幾つかの事務手続きを済まし、病室で安静することになります。

 数日間はCT・MRI検査や採決・採尿、注射などを行いますが、基本的には暇でしょう。癌に関する本を読んだり、ノートPCで癌に関するサイトを読んでみるなどして時間を潰すのが賢明だと思います。

 上記の一通りの検査を経て、手術に適応性があるかどうかを判断します。当たり前ですが、診断時にご自身の健康状態については正直に申告されてください。

 服用している薬などがあれば、甲状腺癌の手術に干渉するケースもあるかもしれません。医師に必ず申告するようにしましょう。


 手術適応性があるとわかったら甲状腺癌の手術が行われます。

 この時期にくればインフォームドコンセントが行われ、甲状腺癌がどこにあり甲状腺をどの程度手術によって切除するかが把握できる状態になっているはずです。

 手術が近くなると当然ながら不安です。生まれて初めて手術を受けると言う方もいらっしゃるでしょう。

 手術は全身麻酔で行われます。手術前に尿漏れがないように尿道に管を通すと思います。

 また、筋肉注射なども行いますが、これらは甲状腺癌の患者様の間でも、かなり痛いことで知られています。束の間の我慢は必要になるでしょう。


 目が覚めるとICUに移されているでしょう。

 かなり新鮮な気持ちになるかもしれません。酸素注入機やチューブなどは体に取り付けられたままでしょう。この段階まで痛みはまずないはずですが、ちゃんと声が出るか医師による確認が行われます。

 声が出るかどうかによって反回神経などが傷つけられていないかどうかを確認するためです。


 その後はずっと安静になります。いくつかの検査を行ったり、抜糸をしたりすることになります。

 手術後のポイントは、甲状腺ホルモンがちゃんと分泌されているかです。

 これによってその後、薬をどの程度、どれだけの期間にわたって服用し続けるかが決まってくるからです。

 また、再発予防の治療が必要かどうかも決まってくるでしょう。基本的には術後も検査を受けることになりますから、再発を気にするのもこの時期かもしれません。


 ちなみに甲状腺癌の手術の費用ですが、医療費3割負担で24万円前後ぐらいです。個人の治療法によって変わってきますが、高額医療費制度によって幾らかはかえって来るでしょう。

 高額費医療費制度はがん患者は必須の知識なので調べて勉強しましょう。

 また、がん保険に加入されている方は保険が支給されるのでいくらか安くつくかもしれません。

 その他、入院生活などで雑費がかさむでしょう。


 よく言われるように、ガンになったら金がかかるですが、制度や保険などを利用して安く済むように工夫したいものです。

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