甲状腺癌の転移

 甲状腺癌が転移しやすい箇所は肺と骨・リンパ節です。

 甲状腺癌は比較的“たち”の良い癌ではあります。生存率もたいていは5年で考えますが、甲状腺癌は10年で考えます。未分化癌などであればかなりの悪性ですが、甲状腺癌を全体で見ればそれだけ死亡率が低いということはわかって頂けるでしょう。

 そうは言っても、乳頭癌や濾胞癌といっても全く転移のない癌ではありませんので、先回りして甲状腺癌の転移について学習しておくべきですね。


 前述した通り、甲状腺癌が転移しやすい場所は、骨と肺・リンパ節です。

 甲状腺癌が転移する際は、たいていは頸部リンパ節に転移し、その後に遠隔転移(他の内臓器官への転移)が起きると言う流れです。


 分類別に見ていくと、最も転移が多いのが乳頭癌です。乳頭癌は濾胞癌などと同様に生存率は高いのですが、肺などへの転移が多く見られます。


 濾胞癌についても転移することがあり、高齢者の転移が多く報告されています。転移の頻度こそ少ないのですが、転移した際は遠隔転移があり、脳や肝臓への転移などが目立っているようです。


 未分化癌については、発見された時点で10%前後は肺や骨などに転移していることが多いです。未分化癌はもともと悪性度が高く、“たち”の悪い癌です。そのため遠隔転移の恐れがあるので早急な治療を要することになるでしょう。


 転移した際の症状ですが、これは転移した臓器によって特徴があります。

 甲状腺癌で多い肺転移ですが、転移したからと言ってすぐに摘出手術をするというわけでもなく、息苦しさを覚えるというものでもありません。

 ただ、骨転移の場合は、骨の痛みなどを訴える患者様が多く、身体的症状は顕著に現れると考えた方が良いでしょう。

 

 甲状腺癌の転移を防ぐには、やはり治療後の再発予防策を練ることにあります。

 もともと生存率は他の癌に比べて桁違いに高いですが、油断禁物です。

 術後の検査や薬の服用を忙しいからと言って避けることなく、必ず行うようにしましょう。

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