甲状腺癌の肺転移

 甲状腺癌が転移しやすいのは、骨とリンパ節そして肺です。

 甲状腺癌の肺転移について心配されている、あるいは既に甲状腺癌の肺転移が認められたと言う方もいらっしゃるでしょう。

 甲状腺癌が肺転移したというと、『すぐにでも肺摘出術を行うのでは!?』と心配される方が多いようです。

 未分化癌などの悪性度の高い癌が転移している場合はそういった処置もあり得るでしょうが、乳頭癌や濾胞癌などの甲状腺癌は進行はゆっくりです。

 肺転移といってもすぐにでも肺摘出を行うと言うことは、医師の判断にもよりますが、それほどの頻度で起きるものではないでしょう。

 再発や生涯に渡って甲状腺の薬を飲むことになる甲状腺癌ですが、生存率について言えば、平均で90%前後という他の癌とは一線を画する癌です(悪性度の高い未分化癌は除く)。

 そういう事情ですから、油断になるのはいけませんが、冷静に付き合っていくことが出来ますし、そうするべきでしょう。


 さて、肺転移した際の症状ですが、目立った身体的症状はありません。

 肺に癌があるのだから、咳が出たり呼吸困難になるなどの症状はありそうですが、特に目立った身体的症状は報告されていないようです。


 しかし、肺転移がされた場合は時間が掛かってでも遠隔転移しないとは言い切れません。

 甲状腺癌は進行が遅いから大丈夫と過信することは良くないでしょう。

 私もかつては喫煙者でしたから偉いことはいえませんが、喫煙はそれだけでガンを誘発・促進する危険性があります。ニコチンやタールには発がん性物質が含まれていますね。

 煙草を吸わない人には信じられないかもしれませんが、肺転移しても退院したら煙草を吸ってらっしゃる患者様は少なくないようです。


 末期がんの患者様がいらっしゃるホスピスの中には、庭などに煙草の吸殻が大量に落ちているらしく、清掃が大変という場所もあるそうです。

 ご本人の選択ですから干渉は出来ませんが、ガンがそれほど進行していないのなら、これをチャンスと思って禁煙してみるのもいいでしょう。


 甲状腺癌が肺転移されている方はなおさらのことで、喫煙するごとに悪性腫瘍にエサを与えることになります。禁煙されることで治療効果が得られるでしょう。

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